生命保険の基礎から応用までをお勉強。比較のポイントや選び方、見直しっていつのタイミングでどうやるのか?おすすめとか人気の商品ってすすめられるけど実際どうなの?等々をご紹介!解約、解約返戻金、掛け捨てなどの用語も説明します!

生命保険のおべんきょう

基本的な用語と仕組み

生命保険の契約者貸付制度は利用すべき?

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生命保険には契約者貸付制度というものが存在しています。

名前の通り「お金を借りることができる」制度のことです。

なぜ保険の契約をするとお金を借りることができるのでしょうか?

どのような仕組みなのでしょうか?

各社ごとに規定が異なるという前提でお読みくださいね。

 

解約返戻金を担保とした貸付

契約者貸付制度は、解約返戻金がないとできません。

解約返戻金とは「解約をしたら戻ってくるお金」のこと。

貯蓄性があると言われている保険には解約返戻金があります。

掛け捨て系の商品には基本的には解約返戻金はありませんのでこの制度は使えません。

 

貸付を受けることができる金額は?

貸付を受けることができる金額は、生命保険会社ごとに異なります。

解約返戻金の90%というのが多いと思います。

ちなみに金利は、2~3%となっており昨今の金利情勢から見ると高いと言わざる得ないでしょう。

 

90%を引き出すわけではない

契約者貸付金制度は一定額を借りることができることから

「一定額を解約返戻金から引き出せる」というイメージを持っている方も多くいます。

しかし、契約者貸付は利息がかかる借入です。

引き出しているわけではありませんのでご注意ください。

自分のお金を引き出してなんで利息がかかるんだ!っていう方がいらっしゃいますが、生命保険には引き出すって機能は基本的にはありません。

 

法人の場合、経理処理に気を付けよう

上記の通り契約者貸付は、引き出しているのではなく借入をしていることになります。

法人の経営者の方で、間違えていることが多いのがこの契約者貸付を利用した場合の経理処理です。

あくまで経理処理上は、借入金となります。

 

10万を借入をしたら仕訳は「借方 現金 10万 / 貸方 借入金 10万」となります。

仮に貸付金制度を利用したまま解約をすると、「借方 借入金 10万 / 貸方 現金 10万」という返済の仕訳と、「借方 現金 20万 / 貸方 雑益 20万」(※全額損金の解約返戻金が20万の場合)の仕訳の2本が必要になりますので注意をしましょう。

 

顧問の税理士先生なんかにも確認しましょうね。

 

オーバーローンとは?

契約者貸付制度は利息がかかる制度です。

上述のとおり結構な金利がかかります。

 

この金利は年に1回元金に充当されます

つまり毎年金利分元金が増えていくということです。

これだとどんどん利息があがっていってとんでもないことになるのでは!?と思う方もいるかもしれません。

 

この点は非常に大事なポイントで保険会社によっては貸付金の合計が解約返戻金の90%を超えると契約が失効するという会社があります。

失効すると金利がどうなるのか?

 

借入金が歯止めなく膨らむのかどうかは確認をするようにしましょう。

現在契約中の方は代理店より保険会社のカスタマーサービスに確認する方が良いと思います。

 

未経過保険料には注意!

平成20年に保険法という新しい法律ができました。

新しいといっても大分昔ですが、この法律ができたことによって未経過保険料という仕組みが導入されました。

未経過保険料についてはこの記事を参考にしてください。

>>生命保険の払戻金とは?未経過保険料とは?

 

この未経過保険料は貸付金の対象にならないので注意が必要です。

 

結局、どのようなときに使うのが良いのか?

短期的になるべく早くお金が必要というときに活用しましょう。

ずーーーっと借りっぱなしにするのであれば解約した方がいいかもしれません。

保障の問題はありますが、今は病気でも特定の保険に切り替えができる会社が多いので保障だけ安く買って解約返戻金をもらうということもできるでしょう。

 

 

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