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生命保険の主契約の予定利率とは運用利回りとは異なる?

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生命保険の商品の提案を受ける時に「この商品は予定利率は●●%だから運用もばっちりですよ!」なんて話をされたことはないでしょうか?私はこのような話を聞いたことがあります。こんな話をすると積立系の金融商品と勘違いしますよね?毎月1万の保険料を支払うのであれば、その保険料が長年運用されていく、その運用利回りが予定利率だみたいな感じですね。でもこれって間違ってますよね?

ウィキペディアから引用をさせていただくと予定利率の説明はこんな感じです。

予定利率(よていりりつ)とは、保険料を設定するにあたって基となる前提の一つ。 契約者が支払う生命保険料の大部分は将来支払う死亡保険金や給付に備え、責任準備金として積み立てられている。

引用元:Wikipedia

この文章を読んだだけでもわかる人はわかると思います。あくまで保険料を設定するための基となる前提なんですよね。もう少し詳しくみていきましょう。

保険料設定の前提となる3つの数字

保険料を設定する上で前提となる基って何でしょう?生命保険の一般過程試験(生命保険を募集するための一番基礎的な試験、これがないと募集はできない)のテキストにもありますが、保険料は「死亡率・予定利率・事業費率」で決まるとなっています。

すべてを絡めると難しいので死亡率だけシミュレーションをしてみましょう。

予定利率を理解するための保険料のシミュレーション

ここに100人の被保険者がいます。この時1年後の死亡率が5%とします。そうすると非常に単純ですが1年後には5%なので5人が死んでしまいます。ここで保障額を1,000万をこの100人に設定すると保険料はどうなるのでしょうか?

1年後に5人が死亡するので、1,000万×5名=5,000万が保険会社側は必要になります。そうすると非常に単純ですが、現在の100名からは5,000万÷100名=50万をもらえば支払いが可能になります。保険料はこのように「率」から計算をしているんですよね。

ちょっと違いますが、予定利率が5%だとすると1年後に5%運用された結果5,000万になれば良いので、5,000万÷(1+0.05)で割り戻しをすると1年後に5,000万になる現在の金額は4,762万ということになります。

この金額を100人で割れば予定利率まで含めた保険料が出る訳ですね。

運用利回りと予定利率は全く違う

どうでしょうか?もうわかりましたよね?運用と全く違いますよね。そもそも生命保険は運用商品ではないですから運用利回りって考え方は出ないはずです。予定利率が高いってことは「あ、保険料が割引されてるんだな」って解釈するのが良いのではないでしょうか?

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