「最近は保全業務ばかりで実入りがありません」
ある保険募集人と話をしていた時の会話の内容です。
当時、私は保険業界について詳しくはなかったので「保全??」となってしまいました。
保全業務とは一体どのような業務なのでしょうか?
保全業務とは?
保全業務とは「既存契約の対応業務のこと」を言います。
既存の契約者から名義変更の依頼があったり(結婚して苗字が変わる等)、支払方法の変更依頼だったり、はたまた解約の依頼だったりと・・・多岐にわたります。
すでにお金を支払っている既存契約者に対するサービスなので非常な重要な業務と言えます。
本来はすごく大切な業務なんだけど・・・
本来はとても大切な業務なのですが、生命保険会社では報酬の発生や成績の計上などが初回の保険料=新契約に大きく傾いているため邪魔扱いされる傾向があります。
生命保険は契約数年は基本的には赤字になり、数回目の保険料から黒字に転換していくという事業上の性質があります。
今、現時点で保険会社が利益が上がっているのは数年前の営業の成果ということですね。
だから通常は既存契約は大事なのですが、その既存契約のスタートである新契約に重きが置かれているのが実情です。
代理店手数料で言うと、初年度は保険料の60%等であっても次年度以降は10%以下だったりします。
少ない場合は次年度手数料は一桁台です。
しかもこの次年度手数料も保険会社によって支払期間が異なっており、5年で打ち切りのところもあれば契約が続いている限りずーっと支払ってくれるというところもあります。
ずーっと支払いをするって言いながら新契約が取れないと代理店契約を打ち切ったりするので本当にずーっとと言えるかどうかという感じですが・・・
仕組み上の問題
まとめると新契約を評価する仕組みや文化はあるけど、既存契約を大事にする仕組みや文化はないとういことです。
知り合いから聞いたのですが、この点が今、保険会社内で見直しされていて、保全に重きを置くようになってきているようです。
「あの募集人、契約まではすごく良かったのに、契約したら来なくなった・・・」なんてことがよくあるのですが、この点が少し変わるかもしれませんね。
でも「来なくなった」って言っている人も別に来なくてもいいんじゃないでしょうか?
来てほしいんですか?
だったら呼べばいいですよね?
生命保険募集人も仕事で生命保険を販売しています。
あなたに提案して契約が終わればとりあえず行く用事は無くなるわけです。
あなたも仕事をしている人なら何でもかんでも無償で求めるのはやめて少し考えましょう。
契約後の保険募集人との付き合い方
生命保険募集人は年に数回ほどメールとかで連絡を入れるといいでしょう。
契約をした方はずーっとほっとかれると不愉快になるものですからね。
契約者の方は、用事があったら連絡をしましょう。
また年に数回ぐらいはあって契約内容を確認しましょう。
その際に相手はいろいろと提案をしてきますが、メリットがあれば受け入れましょう。
もっと頻繁に通っているという募集人や、もっと頻繁に会いたいという契約者の方もいると思いますが、お互いのためになるのであればそれでいいのではないでしょうか?
あくまで個人的な意見として参考にしてください。