生命保険は一度契約をすると長く付き合いをしていく商品です。
「もう何年も支払い続けている」という方も多いでしょう。
生命保険が必要な間はずっとかけ続けないとはいけないと思いますが、同じ商品にずっと入り続けているというのはよくありません。
どんな業界だって昔と比較をすると商品は進化をしています。
生命保険も目には見えませんが、どんどん進化をしています。
定期的に見直しをするようにしましょう。
今回は「生命保険の見直しのポイント」についてご紹介します。
そもそも見直しができない状態?
生命保険は、健康でないと入れない、危険性の高い職業は制限があるなどあなたが入りたいと言っても保険会社はすぐにいいですよとは言ってくれません。
最近は一定の病気をしていても入れる保険も増えているので、すぐに諦める必要はありませんが病気面や職種面で気になる方は保険会社や保険代理店に確認をするようにしましょう。
そもそも見直しができない状態であれば、現在加入している保険を必要なら続けるしかないという事になります。
まずは現状の確認をしよう
見直しをする時にはまず現在契約している保険の内容を知るようにしましょう。
どの保険会社の商品で、どのような保障があって、保険料がいくらで、何の目的で契約をしたのか・・・
そして現在の資産や借金についてもしっかり確認をしておきましょう。
預貯金はいくらで、これから何にお金がかかる予定で、借金はいくらなのか・・・
見直しは、現状と理想のギャップを埋める行為です。
現状がわからないとそのギャップを認識できません。
もし加入目的などが全くわからない場合には、新規で契約をするつもりで検討をする必要があります。
見直しのメリットを明確にする
次に、見直しのメリットを明確にしておきましょう。
今見直しをするということは、あなたにとってメリットがあるからです。
保障内容がよくなるとか保険料が安くなるとか。
見直しのメリットを意識しないと結局は違う目的で契約をしてしまうことがあります。
良いセールスマンだから、特典がつくから、よくCMで見かけるからなどなど。
個人的には、セールスをしているのが知人でその人のためになりたいという気持ちは悪くないとは思うのですが・・・
必要保障額はどうなっているのか?
現在の必要保障額を確認しましょう。
必要保障額は、あなたに万が一のことがあった時に残された方が金銭面で困る金額です。
また別の言い方をすると対処しないといけない金銭的なリスクです。
あなたに万が一のことがあって年間300万、10年間お金が不足するのであれば、300万×10年分=3,000万は用意をしないと、という話です。
必要保障額は、最初から適当に計算されている場合もあれば、しっかり計算をしても年数が経つ事によってずれてしまうこともあります。
できれば定期的に計算をし直しておくようにしましょう。
保障期間をしっかり検討
次に確認をしたいのが保障期間です。
保証期間というのは、保険の効力がある期間のことを言います。
10年なら10年間、終身なら一生涯の保障があるという事になります。
この保障期間も何年必要なのか考える必要があります。
お金が必要な期間は、その時期によって異なります。
子供がいる間は教育費を考えると大きな保障が必要ですが、子供が独立をしてしまえばその教育費分の保障は必要なくなります。
そのお金=その保障は一体何年間必要なのかを考えるようにしましょう。
保障期間はとりあえず終身にしておけばいいんじゃないのか?と聞かれることがあります。
しかし、生命保険は保障期間が長いほど保険料が高くなり、短いほど安くなります。
極端な例を出しますが、1年しか保障が必要ではないのに終身の保障期間の保険に入ってしまうと、本来はすごく安い保険料で済んだのに高額の保険料を支払わないといけなくなってしまいます。
必要保障額まではしっかり考えるのに保障期間は適当な人も結構いるので気をつけましょう。
更新はあるのか?
保障期間に通ずるところですが、商品選択の時に更新ができるのか、更新するといくらぐらいになるのかも確認をしておきましょう。
最初は更新をしないからと思っていても更新をする可能性もあります。
今回の見直し後、また見直しをするのか?
生命保険という商品も商品開発がされており年々良い商品が出てきています。
基本的には良い商品が出たら見直しをして常に良い商品に入っておくのが良いですが、生命保険は健康状態や職種によって制限がかかってしまいます。
年齢を重ねると病気になる可能性も出てくるため、40歳過ぎぐらいからは今後の見直しができるのか?と言う点もしっかり考慮して考えるようにしましょう。
実際には年齢に関係なく病気になる可能性はあるため、誰もがこの点を考慮をした方が良いとは思いますが、保険料の変わり目も40歳過ぎぐらいからなので健康な方はこの年齢ぐらいから気をつけるようにしましょう。
予算の関係で妥協するにしてもここだけは妥協してはいけない
必要保障額や保障期間など様々なことを考慮して保険商品を選択しても、予算の関係で全てをカバーする保険に入るのが厳しい場合があると思います。
こんな時はどこかを妥協しないといけません。
色々な考えがあると思いますが、私は必要保障額だけは妥協をしてはいけないと思っています。
必要保障額は、保険に入るもっとも根本的なニーズを満たすものであり、しっかりと計算をしたのであればその金額がないと残された方が困ってしまうからです。
1,000万必要だという計算だったのに、保険料が高いからと800万にしてしまうといざという時に200万円ショートしてしまいます。
現実には計算通りには行かないので200万円ショートするかはわかりませんが、最初から役に立たない方向に見直しをするのは愚策と言えるでしょう。
驚く事にこの保障額を最終的に削って提案をしてくる保険セールスの方が多くて非常に残念に感じたことがあります。
今ではそもそも必要保障額を計算さえしない人もたくさんいるので、あまり何も感じませんが・・・
最後に
こうしてまとめると見直しをする気がなくなってしまいますね。
でもしっかりあなたが損をしてしまうので見直しはするようにしましょう。
生命保険に入る時には、生活費のためとか教育費のためとか目的があって契約をするはずです。
契約を検討している時は真剣に考えるので、目的を覚えているとは思いますが必ずと言っていいほど忘れてしまいます。
契約後は保険証券が届くので、その証券に目的や計算などを書いておくようにしましょう。