終身保険と定期保険はどちらが良いのか?
貯蓄系の保険と掛け捨て系の保険はどちらが良いのか?
この2択は保険契約をする上で必ずと言っていいほど出てくる疑問なのではないでしょうか?
先に結論を述べると、「うまく両方とも活用しよう」となります。
今回は、終身保険と定期保険についてご紹介します。
終身保険とは?
まずはこれら2つの商品の特徴を掴んでおきましょう。
終身保険は、保障期間が一生涯続く商品です。
保険料を支払い続けている限りは、90歳でも100歳でも保障が続きます。
また解約返戻金が貯まるため貯蓄型の商品として活用している方も多いと思います。
ただしその分保険料は高くなっています。
しっかり必要保障額を算出してその金額を終身保険で全て賄うとなると結構な保険料(下手すると月10万ぐらい?)がかかりますのであまり現実的ではありません。
必要保障額の算出方法についてはこちらをどうぞ。
定期保険とは?
定期保険とは、保険期間に定めがある商品です。
10年とか20年とか定めた期間内であれば万が一の場合には保障されるという商品です。
保険期間が短いほど保険料がやすくなり、長いほど保険料が高くなります。
99歳満了と100歳満了の定期保険はほぼ終身保険のような扱いになります。
終身か?定期か?
終身保険と定期保険、どちらが良いのか?という話ですが、その人によってニーズもリスクも異なるので、一言でこっちが良いとは言えません。
言ってくる人がいたら、その人の強い好みの可能性があるので気をつけましょう。
保険契約をする上でまず気にしたいのは必要保障額をしっかり満たせる内容であることです。
仮に3,000万の保障が必要だとしましょう。
その場合、定期でその必要額を賄おうが、終身で賄おうがどちらでもいいでしょう。
しかし実際には保険料が全く異なるので、支払い能力でも考慮しないといけないです。
さらにいうと終身は解約返戻金が貯まるので貯蓄の一部としても活用ができるので、資産形成という部分も考慮をした方が良いでしょう。
それぞれの違いを理解して、あなたのニーズを満たせるようにしましょう。
組み合わせて必要保障額を作る
結局は、2つの商品を組み合わせてニーズを満たし、リスクに対応することになるでしょう。
終身保険は一生涯の保障が続くのですから、長期間保障が必要なニーズに対応する場合に活用ができます。
一番一般的なのが葬儀費用ですね。
葬儀ということは人生の最後のイベントなので、そこで葬儀費用代が保険金として支払われるという活用の仕方です。
また貯蓄性もあるので、葬儀費用を現預金などの他の方法で準備ができれば解約して貯蓄分を使うという方法もあります。
気をつけたいのが、貯蓄と保障の両方を確保できるというセールストーク。
どちらか一方にしか使えません。
解約すれば葬儀費用は保険では賄えないですし、継続すれば解約返戻金は使えません。
このあたりは注意が必要ですね。
定期保険は、短期のニーズに対応させるといいでしょう。
子供が大学を出るまで、年々下がっていく生活費などに活用をすると良いと思います。
必要がなくなれば減額や解約をすればいいので、保障だけ確保するという使い方ができます。
まとめると
終身保険 | 定期保険 | |
ニーズ・リスク | 長期のもの=老後・葬儀 | 短期のもの=一定期間の生活費 |
保険料 | 高い | 安い ※保険期間によっては高い |
貯蓄性 | あり | なし ※保険期間によってはあり |
まとめ
保険のような選択が面倒な商品はどうしても「どっちがいいの?」と簡単な結論を求めがちです。
しかし、生活スタイルも性格も好みも違うのであれば、必要になる保険種類も異なります。
面倒かもしれませんが、基礎的なところはしっかりと勉強をして、保険屋さんに相談をするようにしましょう。
勉強としておすすめなのは保険の本を3冊ぐらい図書館で借りてきて読むこと。
相談の仕方は、複数の保険屋さんの話を聞くことです。
いざという時に後悔をしないようにしっかりと準備をしておきましょう。