生命保険の代理店制度について話をすると、いただく質問が「どのぐらいの手数料率なんですか?」ってことです。
自分が保険に入ったら、募集人がどのぐらいもらえるのか気になる人は多いようです。
よその家の財布の事情ですから・・・そっとしておいてあげた方が・・・とは、言っても今は手数料率を公開する方向なので別にいいですね。
アメリカとかでは、すでに手数料は公開になっています。
代理店手数料とは?
代理店手数料の制度は保険会社によって異なります。
またその会社の商品によっても異なります。
その保険会社が売りたい商品の手数料は高いし、売りたくない商品の手数料は低いです。
基本的には、解約返戻金がない掛け捨て系の商品は高くて、解約返戻金が高い商品ほど手数料は低い設計になっていることが多いようです。
手数料は、保険料に対してかけます。
例えば医療保険等は60%ぐらいの手数料になるので、月々5,000円なら5,000円×60%=3,000円が販売手数料となり、1年間もらうことができます。
生命保険のいいところは、契約が続いている限りもらえるので、2年目以降ももらうことができます。その代わり手数料の率は変わり、10%ぐらいになります。
営業力があり長年募集人をやっていると、この2年目以降(次年度手数料)が多いのでほぼ何もしなくても収入を得ることができます。
現在は保険商品もどんどん出てくるので「何もしない」ということはないと思いますが、新規契約者を作る必要がある一定からは無くなるというのはあるかもしれませんね。
手数料率はどのぐらい違うのか?
手数料率は本当に会社ごと、商品ごとで異なります。
60~80%のような高い手数料率の会社や商品もあれば、数%という商品も存在しています。
募集人が数種類の商品のうち、一つを押してくるのであれば、商品性だけでなく手数料率も関係している可能性も否定はできません。
だから手数料開示の方向に世の中が動いているんですね。
恐ろしい戻入
「売った分もらえて、契約が続いている限りもらえるなんていいな!」って思う方も多いかもしれませんが、一定条件で手数料の払い戻しの制度があります。
戻入(れいにゅう)という制度です。
保険会社はある一定期間は保険契約を継続してもらって収益を上げていきます。
なので、最初に手数料を支払ってすぐにやめられてしまっては、赤字になってしまいます。
そこで、最初の数年間(3年~5年)ぐらいのうちに解約をしたら、手数料の一部を返してもらいます、という仕組みになっています。
一部は、年数が経つと変化することが多く、最初の数か月は全額返さないといけないですし、3年とか4年とか経てば数十%で良いなどとなっています。
無理な営業を招いている元凶??
こうして手数料制度を見ていくと、「商品によって手数料率が異なる、解約すると返金しないといけない」という点から「無理な営業」が起こる可能性があると考えている人も多いようです。
確かにお金は多くもらいたいですから、お客さんのニーズよりも自分の手数料率!ってなってしまうこともあるかもしれません。
ただ人間ある程度はみんな自分に寄ってしまうのも事実・・・中には人のためだけに動ける人がいるのも知っています・・・契約をする側が気を付けないといけないかもしれないですね。
どんな制度にしても完璧はないのですから。