生命保険の保険料の支払い方法は、月払・半年払・年払、そして一時払・前納払など多様な支払い方法があります。
一体どれがお得なのでしょうか?
今回は生命保険の払い方についてです。
月払・半年払・年払はどれが得?
生命保険は月々で支払いをする方が多いですが、支払総額で言えば年払が一番得になることが多いです。
これは年払割引というのがあるからです。
月払保険料が10,000円だからといって、年払保険料が10,000円×12か月=120,000になる訳ではありません。
割引率は各保険会社によって異なりますが、120,000円より安くなります。
「でも年払で支払いをして途中で辞めてしまったら損ではないか?」
確かに平成22年の保険法が改正される前は、年払保険料は1年分の保険料として支払いをするので支払ってから1か月で辞めても11カ月で辞めても保険料は帰ってきませんでした。
しかし、改正後には未経過保険料という制度ができたため、実質的には「月払保険料をまとめて預けておく」という感じに変わりました。
未経過保険料についてはこちらの記事をどうぞ。
つまり、1か月目で辞めれば11か月分が、11カ月目で辞めれば1か月分が戻ってきます。
戻ってくるのですが、年払保険料としての割引を受けることができるので支払いが厳しくないのであれば年払で支払いをした方がお得でしょう。
一時払・前納って何?
一時期銀行でよく目にした一時払という言葉。
この一時払という言葉と前納という言葉は間違えやすいので説明しておきます。
一時払とはそもそも支払いが最初の1回しかない保険種類の支払い形態です。
最初に大きな金額をまとめて支払って終わりです。
銀行の預金に預けるような感覚で、生命保険にお金を入れるということです。実際は生命保険に預けるということはないのでこの点がたくさんの誤解を生んでしまったようですが・・・
分割して支払いをしたいと言ってもできない保険種類ということですね。
それに対して前納は「前もって納めておく」ということなので、そもそもは年払の商品ですが、まとまった資金があるから5年分や10年分を先に支払っておきたいときに使われる支払方法です。
全ての期間をまとめて前納するのであれば「全期前納」という言い方をします。
前納をすると多少割引があるためお得ではありますが、現在は金利の影響もあってそこまで割引率は高くありません。
保険料はあくまで預けておくという感じなので、5年分経過をして1年経過時に解約すると4年分はそのまま戻ってきます。
全期前納をするメリットは割引の効果が大きくなってくると大きいかもしれませんが、現時点ではあまり高くはないかもしれません。
まとめ
結局はまとめて支払った方が金額としてはお得になります。
でも月々少額で負担しながら払っていく方法の方が管理がしやすいというのもあるので、自分に合った方法で支払いをしていくのが一番良いと思います。
ある月に突然大きな金額の支払いはやっぱり嫌ですからね・・・