生命保険の契約をすると約款という小冊子や大冊子、またはCDロムやWEBサイトのURL等を交付されたりします。
約款とは何でしょうか?読まないといけないのでしょうか?
約款をウィキペディアから引用すると以下のとおりです。
普通取引約款(ふつうとりひきやっかん)とは、企業などが不特定多数の利用者との契約を定型的に処理するためにあらかじめ作成した契約条項のことである。単に約款ともいう。
参考:ウィキペディア
約款って普通取引約款というのが本当の名称のようです。
何かというと「サービスを提供している会社とたくさんいるお客さんとの取り決め」のことです。
取り決めとは、「こんな時は保険金を払いませんよ」「こんな時は保険料を免除しますよ」「保険期間はこんなふうにカウントしますよ」みたいな取り決めです。
生命保険の契約をしているのであれば必ずもらっています。生命保険募集人は渡さないと処分されてしまう可能性がありますから。非常に重要なんです。
契約の前に読まないといけないのか?
「約款が本棚にあったけど読んだことないよ」
「約款を読んでいないってことは不正なの?」
約款という細かい規定の冊子があるのですから読んだかどうか、読むべきかどうかは気になりますよね。
細かいところまで知りたい人は読むべきですが、契約をするのに読む必要はありません。
生命保険は諾成契約(だくせいけいやく)と言ってお互いの合意で成り立つ契約です。なので民法上(契約の種類は民法の規定です)では、口頭のみでも契約が成立します。保険会社が実務上においては契約書に印鑑などを押さないと承諾しないため口頭のみの生命保険は存在しないと思いますが、法律上はできなくはありません。
お互いの同意が必要なのですから申込書を書いて提出しただけでは、契約は成立しないということですね。あなた側だけじゃなくて保険会社側の同意も必要ということになります。
約款は読むべきなのか?
約款ですが、読むべきでしょうか?
読むべきだと思いますが、読めますか?
近くにある約款を軽く見てみてください。たぶんすぐに投げ出します。
今は重要事項説明、注意喚起説明といって約款からある程度重要なこと(クーリングオフなど)を抜き出してまとめています。こちらは生命保険募集人は説明義務がありますのでしっかり話を聞くようにしましょう。
好きな方は・・・約款を読んでみては??