人生の節目で気になるのが生命保険。
就職したから・・・結婚したから・・・子供が生まれたから・・・生命保険に入った方がいいのかな~?って思う方はあなただけではありません。
では実際に日本ではどのぐらいの方が生命保険に加入をしているのでしょうか?
生命保険好きな日本人
実際に日本人の生命保険の加入率はどのぐらいなのでしょうか?
この手のデータは生命保険文化センターにあります。
この生命保険文化センターの数値によると生命保険の加入率は男性女性ともに80%ちょっととなっています。
10人中8人が生命保険に加入をしているため、世界的に見ても加入率が高い生命保険好きな国と言われても仕方がないでしょう。
昔は90%を超えていたのでほとんどの方が生命保険に入っていました。
年齢帯で見ると20代が50%台ですが、30代からは80%を超えているためやはり結婚や出産等ある一定のライフイベントから生命保険の加入をしている方が多いのではないかと推測ができます。
最近は未婚の方も多いので、「いい年だしそろそろ・・・」という要素もあるのではないでしょうか?
私自身も友人から「生命保険会社で働いてたよね?教えてくれない?」って言われ始めたのは30代になってからです。
生命保険の加入率は減少傾向に・・・
生命保険の加入率が80%を超えていると言っても昔は90%以上だったのを考えると加入率は減少傾向にあると言えるでしょう。
原因はいくつかあると言われています。
いくつか述べていきたいと思います。
世帯年収の減少
まずは世帯年収の影響が考えられます。
つまり生命保険をかけるだけの余裕がないということです。
万が一のことがあったら・・・と言われても今この時点のお金が大変なんだよ!ってことですね。
人口減少
日本人口は減少傾向にあり、人口が減っていけばどの業界も自ずと市場は縮小していきます。
高齢化というのも一緒に進んでいるので高齢者マーケットは増加傾向なので、年配者向けの商品が色々な業界から出ているのもうなずけます。
運用商品としての魅力の低下
親から「生命保険に入っておけば保障もついてお金も貯めることができる」とアドバイスを受けたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かにバブル崩壊前の日本の金利水準は非常に高く、その金利をもとに作られている保険商品も非常に魅力的な商品でした。
保険一本で、貯金と保障ができるとなれば商品も売れてくるでしょう。
ただ現在はマイナス金利の自体。
運用商品としての活用も減ってしまっているのでしょう。
加入率と保険金の受取率
生命保険文化センターの過去のデータを見ると生命保険の平均的な加入金額は、男性で約1,800万で女性で約800万ほどになります。
一方で実際に生命保険を受け取った金額の平均は約300万。
「1,800万円かけているのになぜ300万しかもらえていないの?」
当然このような疑問が沸いてくると思います。
このデータから生命保険会社は支払いをしないようにしているんだ!保険なんて入るべきじゃない!と言う方もいますがそうなのでしょうか?
生命保険は「万が一のことがあった時に遺族が経済的に困らないようにするための金融商品」です。
仮に30歳男性が遺族に月10万を30年分用意をしておこうとすると、10万×12か月×30年=3,600万もの金額になります。
平均値と比べると大分乖離がありますが、この金額は30歳男性の身に今万が一のことが起こったら3,600万円という金額必要という計算になっています。
この30歳男性の方が無事に平和に5年10年と何事もなく生活をしていくと、必要な保険金額は減少をしていきます。
40歳の時点で全く同じ方法で計算をすると、10万×12か月×20年=2,400万になります。
また30歳~40歳までの間に頑張って貯金をして1,000万貯まっていたら、この1,000万分も手元にキャッシュがあるということで2,400万から引いてもいいかもしれません。
このように万が一のことが起きずに生活を続けていくとどんどん必要保障額は減っていきます。
最終的に必要になってくるのが自分に万が一のことがあった場合の葬儀費用(資産家は相続税の費用もって可能性はありますが)だけになります。
そうすると300万も保険金額があれば葬儀もしっかり行えるでしょう。
保険会社を擁護するつもりはありませんが、加入している保険金額ともらっている額で差があるからと言って保険は不要だ!と考えるのはちょっと違う気がしてしまいます。
必要なのはしっかりした計算と一定期間での見直し
生命保険をしっかり活用するのであれば、加入金額の計算をしっかりとする必要があります。
万が一のことがあった場合にいくらお金があれば遺族はやっていけるのか?を考える必要があります。
必要保障額についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
必要保障額は年を追うごとに、環境が変わるごとに変化します。
最低でも年に1回ぐらいは軽く計算をしてずれがないか確認をしてみましょう。
保険は多すぎても無駄ですし、少なすぎると悲劇へとつながります。
しっかりメンテナンスをしていきましょう。