「生命保険で積立をする」
ごくごく普通の保険の活用方法ではないでしょうか?
特に年配の方から「保険は早めにはいって積立をすると良い」とアドバイスを受けることが多いのではないでしょうか?
この生命保険で積立・・・本当に良い方法なのでしょうか?
生命保険の積立はなぜ推奨されるのか?
生命保険の保険料は「予定利率・死亡率・事業費率」という3つの要素で決まってきます。
積立と関係がある解約返戻金も保険料に関係があるため、積立の額もこの3つの要素と切り離すことはできません。
生命保険が積立の手段として推奨されるのは、この「予定利率」が関係しています。
現在の予定利率は会社によって異なりますが、1%以下が多いでしょう。
この予定利率がバブル期にはなんと5~6%もありました!
これだけの予定利率であれば、「保障と貯蓄の両建て」を生命保険で実現することができたでしょう。
マイナス金利が影響?
現在はなぜここまで予定利率が下がっているのかというと、長引く不況による金利の低下・マイナス金利の影響です。
マイナス金利が続く状況では、生命保険会社の商品が改善されることはないでしょう。
むしろ貯蓄系の商品は見直しをすると損をする可能性があるので注意が必要です。
支払が厳しい人などは、払済(はらいずみ)等の手続きを検討すると良いでしょう。
支払がストップして、そのまま高い予定利率のまま運用がされます。
運用商品と合わせるのがベター
では、どうすれば良いのでしょうか?
生命保険は生命保険の第一の目的に集中するのがいいでしょう。
保障のみの商品、いわゆる「掛け捨て」と呼ばれている商品と保険以外の投資商品の選択がリターンとしては高くなる可能性が高いです。
ただし運用商品はリスクもありますので注意が必要です。
個人的な見解なので参考程度にしていただければと思います。
こちらの記事を参考にしてみてください。
貯金が下手な人は使える?
生命保険の貯蓄系の商品は使えないのでしょうか?
そんなことはありません。
保障とセットで契約をすることによって、強制的にお金を貯めることはできるでしょう。
リターンが高い低いの前に貯めるということができなければ、まったく貯まりません。
そういう意味では、保障がついているから解約をしにくい上に毎月引き落としをされて、支払がされないと支払いの催促が来る生命保険という商品は使えるでしょう。