生命保険は、数十万という少額から数億円と高額な金額まで保障を設定できます。
誰でも数億円等の契約ができるのでしょうか?
そんなはずはありませんよね。
一定のルールがあります。
今回は保障金額の年収に寄る制限についてご紹介します。
年収という基準
生命保険には医務査定と環境査定があります。
医務査定とは、名前のとおり健康かどうかを確かめるための査定です。
環境査定とは、職業の危険性や収入等による査定です。
これらの査定を総合査定して契約の承諾が保険会社からおりますが、環境査定の中でも重要な指標の一つなのが「年収」です。
保険会社各社ごとに違いはありますがきっちりと年収の規定があります。
契約するルールが基本的には明文化されているということです。
保障の金額のルールは、年収の10倍~20倍というところが多いようです。
年収500万の人であれば、500万×10倍=5,000万円が上限ということになります。
年収が2,000万の人であれば、2,000万×10倍=2億円が上限ということになります。
保険会社では、年収と万が一のことがあった場合の経済的リスクには相関関係があると考えているようですね。
次のご紹介する必要保障額の計算から考えても、年収基準が重要視されるのはわかる気がします。
必要保障額も年収が基準となっている
生命保険は万が一の際に経済的なリスクで遺族が苦しまないようにするための金融商品です。
経済的に苦しいとは、生活費がなくて大変ということですね。
そうなると保険会社の年収を基準として、というのは納得がいく基準なのではないでしょうか?
主婦や学生は?
では年収がない主婦や学生はどうなのでしょうか?
このような方々の場合、職業制限で「主婦は〇〇万円まで」と決まっているので年収がなくてもある一定の額は契約ができるそうです。
年収を証明するにはどうするのか?
年収によって保障額の制限があるといっても、保険会社は年収をどのように確認をしているのでしょうか?
年収は、生命保険募集人のヒアリングで確認をするのが一般的です。
保険会社関係の知り合いに「年収証明が必要になることはないのか?」と確認をしてみましたが、「査定の結果、必要になることもある」と回答をいただきました。
つまり、「通常は年収はヒアリングでOKだけど、何かおかしいなと疑問が沸いたら証明書を依頼することがある」ということですね。
特別な事情がある場合はしっかり相談を!
今回ご紹介した年収基準はあくまで一般的な内容をご紹介しています。
「もうすぐ仕事につくけど今は無職」とか「すごく収入に変動がある仕事」とか「籍は入れていないけど専業主婦」など特殊な事情がある場合には、生命保険募集人に確認してみましょう。
また各保険会社によって基準が異なるので、一つの保険会社であきらめずに複数社に聞いてもらうようにしましょう。