生命保険会社の業務内容と言えば、保険を売ることだと思っている方が多いようです。
保険を売ることってことに間違いはないのですが、生命保険会社も営業だけでは成り立っていませんよね。
先日知り合いから生命保険会社にどのような業務があるか知りたいと言われました。
どうやら知り合いの息子さんが保険業界に興味があるんだとか・・・
私は中身はわからないので実際に働いている人に聞いてみました。
代理店営業をしている男性の方の話なので、視点は営業の視点になります。
保険会社も仕事は大分分業されているので、実際に働いている人でもわからないところはわからないようです。
そのあたりはご了承ください。
生命保険会社の仕事
生命保険会社に限らず大きな会社は分業体制をとっています。
分業体制を理解するためには、「その業務を分類する」のがわかりやすいでしょう。
生命保険であれば、「戦略を練る→商品を作る→商品を販売を推進する→商品を売る→商品の査定をする→契約後のメンテナンスをする」等の業務に分かれてきます。
この各業務内容に、部署や担当がいると思うといいと思います。
商品を作るであれば、商品開発部。
戦略を練るであれば、戦略企画部。
部署の名称などは各保険会社によって異なります。
これ以外にも、事務所の備品やオフィス自体を管理する総務や人材の採用や評価をする人事部などがあります。
でもやっぱりイメージとして強いのは「営業」だと思います。
営業をもう少し詳しく見ていきましょう。
生命保険会社の営業の種類
現在、生命保険会社の営業は大きく分けると2種類に分けることができます。
直接自社の商品を一般の消費者や会社に販売をする直接販売の営業
販売を担当している代理店のフォローをする代理店への営業
この2つに分けることができます。
生命保険の営業というと前者の直接営業のイメージが強いでしょう。
ここ数年では代理店制度の強化と代理店の増加により代理店部門が強くなっているようです。
理由としては「複数商品の取り扱い」を上げることができます。
自社商品のみ販売するのではなく、複数の会社の商品を販売することができる代理店が提案上有利になっていることが多いようです。
とはいえ、まだまだ直販部門の数字も大きいのも事実です。
直販部門も、セールスレディーの方もいれば、コンサルティングセールスパーソンのような方もいます。
前者が日本社が多く、後者が外資系の保険会社というイメージでしょうか。
日本社に多い直接販売
誰もが聞いたことのある日本の生命保険会社ではセールスレディ―という女性営業社員を大量に採用をして、大量営業を仕掛けます。
また採用した女性社員の縁故者からの保険を獲得していくので一定数の数字を見込むことができるのも特徴でしょう。
良し悪しは置いておいて歴史ある日本の生命保険の販売スタイルです。
男性が日本社に就職をする場合には、このセールスレディ―を取りまとめたりフォローするのがお仕事になります。
人をまとめるのが得意という人には良いかもしれませんね。
外資系や新しい保険会社に多いコンサルティング営業
男性の方がカチッとしたスーツを着てアタッシュケースなどを持って、パソコンでシミュレーションをやりながら生命保険をロジカルに販売する、というのがコンサルティング営業です。
もちろん上記はイメージを書いていますから、アタッシュケースじゃない方もいると思いますし、シミュレーションをパソコンでしない方も多いと思います。
あえてイメージ化するならこんな感じぐらいで読んでください。
代理店営業制度
代理店に対して、自社の商品の紹介や販売方法等の情報を提供するのが代理店営業です。
自社で直接お客さんに提案をするのではなく、代理店に対して「このように売りましょう」とか「この商品はここがポイントです」という営業をします。
直販よりも緩いイメージがあるかもしれませんが、それはその人の感じ方次第です。
お金面での変動は直販社員よりも少ないと思います。
各営業スタイルの給料面
直販社員は一定金額が固定となり、それ以上は歩合給になります。
固定金額は少ないので、それなりの生活をしようと思うとやはり頑張って売って歩合給を増やすしかありません。
すべての会社ではないと思いますが、売れば売るほど給料は増加するのでびっくりするほど稼ぐことができる可能性があるのもこの直販の特徴でしょう。
一方、代理店営業は、ほぼ固定給です。
歩合の部分も営業ですからありますが、固定給だけでそこそこの収入になります。
保険会社を含め金融系の会社は、給料相場が高いので良い給料を得ることができます。
ただし、どれだけ成績がよくても直販社員ほど大きく稼げることはないでしょう。
最後に
今回は、生命保険会社の業務についてご紹介をしました。
事務面や文化などを含めるとまだまだ紹介しきれていないですが、ザクっと紹介するとこんな感じです。
ただ各社違いがありますし、これからは働き改革などでまた変化もあると思いますので採用申し込みなどをする場合にはしっかりと確認するようにしましょう。