生命保険の乗り換え(見直し)は、商品が進歩したり、ライフサイクルに変化があれば当然のことです。
実際の自分のニーズに合わせて保険商品を選ぶ、もっと内容の良い商品が出たので乗り換えるというのは普通のことです。
ただし、デメリットもあります。
今回は生命保険の乗り換えのデメリットについて考えていきたいと思います。
デメリット1 医務面での問題
まずは医務面=健康状態の面です。
以前は普通に契約ができても年齢が高くなり、若い時よりも健康状態が悪くなると新しい保険に切り替えることがでないことがあります。
または特別条件をつけての契約になる場合があります。
特別条件とは、保険料の割り増しや一部保障をしないなどの条件をつけて契約をすることをいいます。
もちろん契約者側としてはこの特別条件を承諾しないということも可能です。
デメリット2 年齢アップによる保険料のアップ
生命保険は年齢が高くなると保険料が高くなります。
若い人より年配者の方が死亡リスクなどが統計上は高いので保険料も高くなります。
乗り換えをして本当にトータルで安くなるのか?は検討をしないといけません。
デメリット3 免責の再スタート
ここが一番気が付きにくい点です。
保険募集人でも気が付いていない人が多々いるので注意が必要です。
保険は一定期間の免責が存在します。
「契約をして〇年は・・・の保障をしない」など契約日を起算としてカウントすることが多いです。
がん保険でしたら契約してから90日はがんの発症をしても保障しないとか、死亡保険だと契約日から2年~3年は自殺の場合は保障しない等があります。
免責は気が付きにくい点ですので注意が必要です。
乗り換えはしない方が良い?
上記のような内容を検討しても得なようであれば乗り換えをした方がいいでしょう。
ただし、保険の一番の目的である保障面を見逃さないようにしましょう。
経済面で検討をしてしまうことが多いので・・・私もですが・・・
病気でも乗り換えができる方法
重い病気をしていると基本的には新しい保険には入りにくくなります。
最近は緩和傾向にあるので保険会社や募集人に問い合わせをしてみた方がいいでしょう。
ただ重い病気をしていても違う保険に切り替える方法があります。
これは各保険会社で呼び名が異なりますので、このような制度がないかも確認しておきましょう。
多いのは「現在の保険金額を上限として、指定する特定の保険種類に医務査定なしで変更ができる」という制度です。
極端にいうと、がんになっていたとしても所定の金額で、特定の保険には切り替えができるというものです。
使い方として多いのは以下のようなケース。
若い時に保障だけでなくお金が貯めることも目的として終身保険にはいった
→60歳になって解約してお金を受け取ろうとした
→しかし、健康状態が悪いので新しく保障だけの商品にはいれない
→保険を続けるしかない
このようなケースの時に、前述のような乗り換え方法が使えます。
諦めずに聞いてみましょう。
募集人が必死で止めてくるのはなぜ?
辞めるというと必死で止めてくる・・・こんな経験をしたことがある方もいるかもしれません。
これは手数料の払い戻しである「戻入」を気にしている可能性があります。
戻入についてはこちらの記事にまとめてありますので良かったらどうぞ。