生命保険は契約をする上で様々な制限があります。
「なんで入りたいのに制限をかけるの?保険料を払うからいいだろう?」
このように思う方もいらっしゃる方もしれませんが、生命保険の事業の特性上、制限をかけるのは必須になってきます。
今回は、一つの制限である職業制限についてです。
なぜ制限をかけるのか?
なぜ生命保険会社は契約をしたいという人に制限をかけるのでしょうか?
なぜかというと、生命保険会社が事業を存続させる上で必要なことだからなんです。
生命保険は、「万が一のことに対して保険金というお金を支払う事業」です。
契約者から見ると、「万が一のことがあった場合に経済的に困らないようにするための金融商品」です。
この万が一という点がポイントで、ほとんどの方は保険料を支払っても保険金を受け取るような状況にはならないということです。
万が一ではなく、「結構な確率で発生する」ということになってしまうと保険会社の支払いが多くなってしまい事業として成立がしなくなってしまいます。
また保険会社がすべての契約についてお金を支払ってしまうと、現状のような安い保険料では契約することはできません。
保険会社からすると「保険料はこのぐらいでいいですよ。万が一のことがあったらこの数倍もの保険金を支払いますよ。ただ万が一がなかったらこちらでいただきますよ」ということで事業が成立しています。
保険会社が制限をかけるというのは、この成立するための要件を満たす上で必要なことなんです。
職業制限とは?
職業制限とは、「被保険者の職業によって保険金に制限の有無がある」ということです。
職業で差別をするのか!と怒る人もいそうですが、オフィスワークをする人と毎日高所で作業をする人では万が一のことが起こる可能性は違いがありますよね。
万が一が起こる可能性に違いがあるのであれば、保険会社は制限をかけないといけません。
そこで多くの保険会社は、職業Aは制限をつけない、職業Bは保険金1,000万円まで、職業Cは保険金5,000万円までのような制限をかけています。
ポイントとしては、危険な職種かどうか?です。
危険なものを扱う、危険な場所で働く等で考えると良いでしょう。
無職の人はどうなのか?
では、仕事をしていない無職の人はどうなのでしょうか?
無職の人は、保険料を支払うベースの収入がないので基本的には入ることができません。保険会社によっては保険金1,000万円まで等の制限があることが多いです。
主婦の方は、無職ではなく配偶者の方の収入で生計をたてているため、基本的には制限は入りませんが、無制限ではない保険会社が多いようです。
いずれにしても各保険会社によって規定が異なるますので確認をしてみてください。