生命保険や金融商品の契約をするときに、奥さんや夫に代わりに書類を書いてもらったり、代わりに書類を書いてあげたりしたことってありますか?
これをやってしまうとあなたの担当をした保険募集人が処分受けてしまう可能性がありますよ・・・
また保険募集人の方は絶対に「書いておきますよ~」とか「うーん、抜けてるけど書いてしまうか!」などということはしないようにしましょう。
今後、ますます厳しくなっていくと思われますから。
今回はそんな代筆についてご紹介します。
代筆はしてはいけない行為!
金融商品の内容にもよりますが、コンプライアンス意識が高い現在では代筆は基本的には認められていません。
特に生命保険会社の契約においては、ほぼ認められておりません。
一部認められていると言う人もいますが正確には「認めてはいないが、暗黙の了解にしている」というところがあるようです。
ちなみにコンプライアンスとは、法令順守のことで「ルール(法律)はしっかり守りましょう」ということですね。
ルールを守るのは当たり前のように感じるかもしれませんが、生命保険業界では代筆などは昔はよく行われていたようです。
印鑑だけ押して書類を渡していたなんてこともあったようです。
現在ではありえませんし、もしこのようなことをやっている、やられているのであれば早急に改めましょう。
ちなみに保険を売る人にこれをやらせてばれてしまったら、その人は保険の仕事の職を失いかねません。
「それぐらい書いておいてよ!」なんて言わないでくださいね。法律は法律ですからしっかり対応しましょう。
代筆がOK?代筆が認められるケースとは?
ちなみに、代筆ですが一部認めれている場合もあります。
それは未成年が契約に関与する場合で、親が子供の代わりに記入をするケースです。親権者が子供の代わりに書類を記入するということですね。
未成年のケースも各保険会社で何歳まで代筆が認められているなどが決められているためしっかり確認をするようにしましょう。
また日付などは誰がかいても同じではないか?という方もいますが、生命保険契約では日付は非常に重要です。
生命保険の責任開始(保障が開始される)は、申込書の日付と告知書の日付、そして第1回目保険料の着金日のうち一番遅い日からというのが基本です。
最近ではキャッシュレス契約などもありますが、日付が重要なことには変わりません。自分の契約であればすべて自分でしっかり書くようにしましょう。
注意!代筆はこうやって発生する??
代筆はどのような状況で発生するのでしょうか?
筆者が聞いたことがある代筆のケースをご紹介します。
書類を預けてしまった
生命保険は対面募集が基本です。
今後はIT化が進んで非対面でもOKなケースが増えてくると思われますが、基本的には面前で保険の説明をして、面前で書類記入をしてもらうのがルールです。
面前で書いてもらっているのですから代筆はNGで知っていれば起こりえないように感じるかもしれませんが、書類を預けてしまうと起こってしまうのです。
例をあげます。
ある生命保険募集人の方が申込書の記入をしてもらうために訪問をしました。
その方の自宅に到着し、インターホンを押すと奥様がでてきて「まだ主人は帰ってきてませんが、すぐに帰ると思うのでどうぞ」と言われご自宅で待つことになりました。
しかし、お客さんが前の予定が押しているのか帰ってきません。
しばらく待ったタイミングで奥さんから「主人から連絡があって仕事が終わらなくて帰れないと・・・連絡もできない状況だったようで・・・申し訳ありません」
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こんなケース、たくさんありそうじゃないですか??
この時に書類を預けていくなんてことをしてしまうと、次回伺った時に「先日はすいませんでした。先に書類は書いておきました!」なんてことになりかねません。
面前で書類をもらっていない上に、その書類を書いたのが実は家族だったら・・・
書類を安易に預けるのはやめましょう。
記入してもらうのを忘れた
次は生命保険募集人が代筆をしてしまったケースをご紹介します。
お客様のもとを訪問して面前で説明して書類をいただいたのですが、持ち帰った書類を見ると「あ!ここ、書いてもらうのを忘れた!」というケースです。
このケースでも手間かもしれませんが、しっかりとご本人に書いてもらうようにしましょう。
お客さん側の方も、「何度も来てもらうと申し訳ない」とか「そっちが忘れたんだからなんとかしろ」とか思わないで、連絡があったらしっかり自分で書きましょう。
あなただって、記入漏れに気が付かなかったのですから・・・
契約者側からの圧力
これも結構ある事例です。
これを契約者の方がやるメリットってほぼないと思うのですが、起こってしまうんです。
「書類、書いてくれないの・・・」と圧力を与えるのはやめましょう。
そもそも人に圧力をかけて良いことなんて起こるはずがありません。
事情がある場合は、必ず保険会社に相談を!
代筆はNGということでご紹介をしましたが、代筆をしないといけないような事情が色々と発生する可能性もあるのも事実です。
そんな時はばれなきゃいいやって思わずに、保険会社に相談をしてみましょう。
各保険会社で対応は異なりますが、事情があるならきっと対応してくれることもあると思います。
面倒だから・・・ってのはだめですよ、きっと。