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【法人保険】生命保険の出口対策とは?

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法人保険の提案をされる時や法人保険について話をするときに出てくる言葉に「出口対策」というのがあります。

生命保険で出口って何?と思う方も多数いらっしゃるでしょう。

生命保険を取り扱っている方の中では当たり前の言葉なので、契約者(一般のお客様)にも「出口対策として・・・」と前置きもなく話す人もいます。

一体何を意味しているのでしょうか?

 

この出口対策とは税金対策向けの法人保険=経営者保険=事業保険について使われている用語です。

 

入口、出口の定義は明確にはないのですが定義をすると以下のようになります。

 

入口とは「契約をする時」のことをいい、出口とは「解約やする時」のことをいいます。

または

「保険料としてお金を支払いはじめるとき」を入り口、「解約などでお金を戻してもらうとき」が出口となります。

 

まずは生命保険で法人が節税をする仕組みについて確認をしていきましょう。

 

 

法人保険を使った節税方法

実際には節税ではなく税金の繰り延べの仕組みとして活用されています。

税法の知識が必要になってしまいますので、多少細かいところは目つぶって簡単に説明をします。

 

法人税は、一定の儲けに対して税率をかけて徴収します。

 

法人税の計算においては、一定の儲けのことを利益ではなく、課税所得といいます。

法人税はまたややこしいのですが割愛して法人実効税率を使っていきましょう。

法人実効税率というものは現在生命保険会社では32~33%が多いのですがわかりやすく30%とします。

 

まず、プラスに相当する益金(売上など)からマイナスに相当する損金(従業員給料や光熱費など)を差し引きして課税所得を計算します。

 

つまり、「益金-損金=課税所得 → 課税所得×30%=税金」となるわけです。

 

税金部分を小さくするためには課税所得が「0」に近づけばいい訳ですね。

 

課税所得を「0」にするためには?

 

益金を小さくするか、損金を大きくするしかないですね。

 

益金は売上相当などのプラスの部分なのでこちらを下げようと思う経営者の方はいないでしょう。たぶん・・・

 

なので損金を大きくするという方法になるわけです。

 

生命保険は税法の規定や通達で保険種類によって全額や一部を損金にすることが認められています(認められていると解釈しているも含む)。

 

この保険を活用して税金の負担を軽減することができるんです。

 

数字を入れてシミュレーション

さっきの式に数字を入れてみてみましょう。

 

「益金-損金=課税所得 → 課税所得×30%=税金」でしたね。

 

「益金100-損金50=課税所得50 → 課税所得50×30%=税金15」となります。

手元に残るのは、課税所得50から税金15を引いた、35となります。

税金は15で、手元に残るのが35です。

 

では全額損金タイプの保険(払った金額すべてを損金として計上できる)を使ってシミュレーションをしてみましょう。

「益金100-損金50-保険料50=課税所得0 → 課税所得0×30%=0」となります。

これで税金は0となります。

でも手元にお金が残りませんね。

でも保険の中に解約返戻金というお金が貯まっています。

その返戻率が支払った保険料の80%であれば50×80%=40となります。

これで税金は0で、解約返戻金が40となります。

保険に入る前と比較すると、税金の負担もへって資金も増えるのでお得ですね!

これが保険を使った節税の仕組みです。

実際にはシミュレーションのように1回だけ支払ってこのような効果がでることは稀です。

数年継続しないと効果がでないということです。

 

この保険に契約をして節税(税金の繰り延べ=先送り)をするタイミングを「入口」といいます。

 

 

出口対策とは?

先ほどのシミュレーションだけ見ると非常に効果的な税金対策に思えますよね。

 

でも実際には、解約返戻金として貯まっている資金を解約等の手続きで出すと益金に計上されてしまうので税金がかかってしまう可能性があります。

だから税の繰り延べ=ただの先送りなんですね。

 

保険料損金以上の黒字が出続けているという条件も必要になります。

 

中小企業は損益のブレが大きいのでこれを考慮しないと損をしてしまいます。

この黒字前提とかの見せ方から詐欺だと記事にしている人もいるみたいですね。

効果の計算ができてシミュレーションが組めるのであれば詐欺ではないような気がしますが、売り手側が不親切だということはあるかもしれません。それかそもそも説明できるほど理解をしていないとか・・・・もあると思います。

 

出口とは「この貯まったお金をどうするか?」ということです。

 

景気の良い時にうまく税負担をおさせて資金をプールして、厳しいときや大きくお金が動く予定があるときにあわせて解約等をする出口戦略をしっかりと立てた上で入る必要がありますね。

 

 

出口戦略において具体的に考えるポイント

出口戦略で保険に貯まったお金をしっかりと使うためには「お金を何に使うのか?(what)」と「どのように使うのか?(how)」を考える必要があります。

 

お金を何に使うのか?

せっかく保険の中に貯めめても解約等でお金が戻ってくると益金計上されてしまいます。

なので、その益金に対する損金を用意する必要があります。

色々なものが考えられますが、次の3つが候補になると思います。

 

・事業での本当の赤字

・役員などの退職金

・設備投資

 

本業が黒字で続いていくのが理想的ですが簡単なことではありません。

赤字が出るタイミングでその分を使っていくという考え方が「事業での本当の赤字」に使うということです。

無理なくできるのであれば「事業での作為的な赤字」にぶつけるのも手でしょう。

次にオーソドックスな手ですが、退職金にぶつけるという方法です。退職金は適正な額であれば損金計上できるのでその損金に保険の益金をぶつけるのもいいでしょう。

最後は設備投資。

設備投資をした額すべてが損金計上される訳ではないので注意が必要です。

あくまでこの3つは例として提示してありますので他にも色々考えることができるでしょう。

 

 

お金をどのように使うのか?

先ほどは何に使うか?でしたね。

次はどのように使うか?です。

 

「解約して使うんでしょ?」

 

確かに真っ先に浮かぶのは解約ですが、他にも使い方はあります。

ここでは解約も含めて押さえておきましょう。

まとめると以下の3つです。

・解約

・減額

・貸付

 

「解約」は大体の方が認識をしていますが、他の2つは知らない方が多い使い方です。

生命保険を販売している人にとってはあまりにも普通のことなので伝えていないことが多いようです。

減額とは一部解約のことです。

貯まったお金と準備できる損金に差がある場合などには使えます。

たとえば1,000万貯まっているけど、今期の赤字は300万というときですね。

解約をしてしまうと一気に700万黒字になってしまいます。

これでは困りますね。

なので1,000万の内の300万分だけ減額をして調整をします。

数年に渡って300、200、400などの損金を作れるのであれば毎年減額して調整するという方法が取れますね。

これなら税金の繰り延べも節税として成功したと言えますね。

最後の貸付は、生命保険の一般的な仕組みです。

益金形状したくないけど資金を使いたいというときはありますね。

それなら保険の解約返戻金90%(※会社によって異なる)を貸付できるという生命保険貸付金制度を利用すると良いでしょう。

利率は2%~3%高めに設定されているため一定期間の利用が良いですが、1週間ほどで指定の口座に資金を準備することができます。

貸付金ですから益金計上もされません。

利率を考えると金融機関を使うべきかもしれませんが、スピード感をもって資金準備が必要なときもありますよね?

ぜひこの点もメリットとして頭にいれておきましょう。

 

 

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